〜 Like a journey 〜

旅するエッセイといろいろ

傷付くのが怖くて好きだと言えないのなら

 

よく飲みに行く仲良しの女友達から悲報が届いた。

 

それは、好きな人が仕事の事情で遠く離れた場所へ行ってしまうんだって。予想はしていたけど、いざ決まったら電車内で泣いてしまったそうな。

 

私も彼のことは知ってる。片想いで離れてしまうことが、どれだけ心臓がぎゅうっと締め付けられることでしょう。

 

伝えたくても傷付くのが怖くて

だから何も伝えられずに、

そのまま離れてしまうのか

本当にそれでいいのか

だけど怖い、惨めな自分。

 

好きですと言ってしまいたい気持ちと

傷付くかもしれないという気持ちが

誰に相談したらいいのか分からずに

グラグラと揺れて、

手紙さえ書いてみてもきっと

苦しさがが募るだけ。

切ない涙が増えるだけ。

 

本当は相談なんて、しても解決しない。

決めるのは自分だからね。

 

だけど、泣きたい時は

好きなだけ泣いてしまえばいいの。

馬鹿野郎って言ってやればいいの。

毎日、公共の場で泣いたっていい。

苦しむこと悲しむことを許してあげる。

 

遠く離れてしまうけど

会いに行くことはできる。

伝えに行くこともできる。

もう会うことも伝えることもできない人と比べたら、いいじゃないって。

 

会うこともできない

伝えることもできない

残るのは思い出だけ。

それに比べたら、とんでもなく幸せじゃないって。

 

もう会うことも伝えることもできないのが、どれだけ苦しいことか知ってしまう前に、どこかにいるというだけでも救われる。

 

そっとしておいたままで離れて

もしそんな風に会えなくなっても未練が無いなら、

もう知らない他人になってしまってもいいと思う。

 

それが嫌なら、

会えるうちに会って

伝えられるうちに伝えなきゃね。